フィレンツェは、「花の都」として知られてきましたが、その魅力はルネッサンスの時代に起源があります。ローマもそうですが、町のあちこちで、絵描きや詩人がいて、その作品は売られていて、道を往来する人々の目を楽しませるだけではなく、必然的に芸術の町に来たんだ、という喜びや実感を抱かせてくれる。フィレンツェ、ルネッサンスというキーワードと関係の深いのが、この町の当時の豪商であるメディチ家で、若干13才のミケランジェロを発掘し、ラファエッロの才能を開花させたのだから、その存在感が伺い知れる。
世界中の芸術家や詩人を今もなお虜にし続けているこの町を歩いて、芸術の町の空気を吸おう。
お薦め観光スポット
ドゥオーモ
 花の聖母教会は、ヨーロッパの中心都市フィレンツェにふさわしく、との当時の意向で、1296年から172年の年月を完成までに費やし、3万人を収容することができる。評価の高いクーポラ(円天蓋)はメディチ家の寵愛を受けたブルネッレスキの作だ。 |
洗礼堂
 ドゥオーモ前の八角形の建造物。ダンテはここで洗礼を受けたと言われている。3つの扉が出入り口になっているが、特に東の扉は、ミケランジェロが「天国の扉」と命名したほどのもので、金色に輝いている。 |
ジョットの鐘楼
ジョット作の鐘楼で、高さが85mあり、ダンテをして「過去の芸術よりも完全なものである」と言わしめたほどの高い芸術性を有し、繊細なレリーフがそれを高めている。
シニョリーア広場
昔から今もフィレンツェの行政の中心で、彫刻廊があったりで屋外美術館とも言え、広場には馬が登場したりする。
ウッフィツィ美術館
メディチ家がその財力を結集して築いた美術館で、ルネッサンス美術のすべてがここに集約されるほどの要所で、見逃すのはただ惜しい。そのため、すべての鑑賞に1週間は欲しい。というのも2500の作品が並び、約50もの展示室があるからです。
ヴェッキオ橋
フィレンツェでは最も有名な橋であり、アルノ川にかかるフィレンツェの最古の橋です。この橋の両側には、宝石店や彫金細工店などが所狭しと並び、撮影スポットもあり、いつも観光客で賑わっている。
サン・ロレンツォ教会
 メディチ家の菩提寺である。寺院建築の至宝と言われていて、図書館にはメディチ家伝来の収集された1万冊の蔵書がある。 |
ミケランジェロ広場
 アルノ川を中心にフィレンツェを一望できる観光スポット。中央には、ダヴィデ像(オリジナルはアカデミア美術館にある)が建つ。 |
レストラン
街中から緑豊かな郊外まで、店もさまざまで、フランス料理にも影響を与えてきたフィレンツェ。ナイフとフォークを使い始めたのも世界初。素材も豊かで、ポルチーニ茸、キアーナ牛、そしてトスカーナといえばキャンティワイン、と恵まれている。イタリア料理はセコンド(SECOND)が弱いと言われているが、この地ではあまりにも有名なTボーンステーキを食べたら決してそんなことはないと思えるのでは。
ショッピング
フィレンツェでのショッピングのメッカは何と言ってもヴェキオ橋で、イタリアが世界に誇るブランドの本店もフィレンツェにあります。グッチ、フェラガモがそうで、その他にはジノリの起源もフィレンツェにあります。
ホテル
大都市ミラノ、永遠の都ローマと違い、芸術の都フィレンツェだけあってかどうかわからないが、手頃なホテルも多い。特に特徴的なのは2つ星ホテルが清潔で安心感のある宿が多い、とも言われている。この都には、世界中から女性が芸術の香りを嗅ぎに訪れる、という観光の特色もあり、前述の特徴はうれしい限りです。さらに、夜の治安も比較的いい、というのもその傾向を後押ししています。