日本人の中ではワインと言えば、フランス産だ、と思われている人が多いのかもしれません。ところがフランスを中心としたヨーロッパ各国にぶどうの苗とワイン造りを広めていった起源はイタリア人にあったのです。古代ギリシャ人の間にもワインの国、イタリアは有名でした。そもそもワイン造りの起源はメソポタミアのシュメール人にあり、その技術はエジプト、ギリシャを経て、紀元前2000年頃にはイタリアに伝えられていました。そしてフランスワインに比べてもイタリアワインの種類は比べ物にならないくらい豊富で、さらにリーズナブル、すべてをリスト表示することは不可能に近いことです。
イタリア人にとって日常生活においてのワインの存在はあって当たり前のもので、ビジネスマンが昼のランチにワインを飲むのは良く知れた習慣で、貸し切りの観光バスの運転手もランチ休憩で立ち寄ったリストランテでワインのフルボトル(750)のハーフくらいを軽く空けて、また午後の運転に戻るスタイルにも驚かされるし、入院患者のための食事に健康に良いとワインが一緒に出されるくらいのお国柄です。
以上のようなことからも伺い知れるイタリアという国の何とも言えないリラックスした雰囲気が、毎日規律に縛られがちで肩の凝ることの多い日常を送っている我々日本人を引きつけるのかも知れません。
最高の品質を国が認めたワイン。
D.O.C.G.ワインと同様に、厳密に区割りされた生産地域を産地として、ぶどうの種類、貯蔵法、製造法、最低アルコール含有量、味覚上の特徴等に関する法定特別製造基準を満たすもので、このワインだけでも200種類以上もある。
テーブルワインでも高品質で人気を博しているワインもある。
以上の4つの分類に分けられ、ラベルに表記してある。
イタリアではワインだけではなく、食前酒や食後酒も楽しい。そこで主役に躍り出るのが、リキュールである。以下にその代表格を紹介します。
イタリアを代表するリキュールで、薬草系であるところからくる苦みと甘さが人気で、30種類以上のハーブ、スパイスを使用して作られる。
アーモンドの香りがするが、主原料はあんずの核である。
チェリーを原料とし、無色透明なのがその特徴。
カプリ島が名産で、さわやかなレモンの風味にはヨーロッパでも人気が高い。