イタリアの食べ物屋は大きく分けて、トラットリアとリストランテに分類される。前者は大衆食堂を意味し、後者は高級レストラン。さらに居酒屋であるオステリア、生ビールと簡単なつまみを出すビッレリア等があるが、他にもカッフェテリアやマクドナルドを代表とするファーストフード等いくつかの形式の店があり、明確な区分ができない店舗もある。ピッツァはトラットリアとリストランテでも食べることができるが、本来ピッツァは、イタリア人にとって、夜の軽めの食事なので、店によっては夜しか提供していない店もある。
ピザは、イタリアではパスタと並んで代表的な食べ物ですが、本場の発音はピザではなく、ピッツァ(Pizza)です。そしてピッツァを食べれる店は2形態に分類できる。立ち食い専門の量り売りタイプの店と、着席式で注文してから本格的な窯の中で薪を燃やして焼き上げるタイプの店がその分類である。
ピッツァの種類は豊富にあるが、イタリア人に一番人気があるのは、マルゲリータである。マルゲリータは、トマトとモッツァレッラチーズ、そして1枚のバジリコだけのシンプルなピッツァであるが、昔から好まれた味で伝統がある。ピッツァは今や世界中で愛され食べられる食べ物だが、一番の本場はナポリである。熱々なチーズが延び、南イタリアであるナポリの太陽の下で育った熟したトマトの乗ったマルゲリータをナポリで食べるのは最高の至福である。