お菓子や甘いものを総称してドルチェと呼ぶ。イタリアのレストランでは、最近は健康志向を反映してフレッシュフルーツやジェラートが中心で、フランス菓子のような凝ったものは少ないが、それだけに家庭でも楽しめ、素材を生かした素朴でありながら個性的なドルチェが発達した。
以下の代表的なイタリアのドルチェを紹介します。
イタリアンアイスのことで、その起源は、クレオパトラとのロマンスでも有名なローマの英雄シーザー(BC100〜44年)にあり。若者をアペニン山脈に走らせ、氷や雪を運ばせて乳や蜜、ワインなどを混ぜて飲んだと伝えられている。これが純粋に嗜好食品としてジェラートを求めた最初といわれている。
ヴェネト州が発祥の地で、マスカルポーネチーズ(ロンバルディーア州特産)を使ったデザート。「元気が出る」という意味がある。
パンナ(生クリーム)とコッタ(煮た)がその語源で、そのとおり作り方も単純明快である。
トスカーナの固焼きビスケットで、「2度焼いた」という意味。エスプレッソやヴィンサントという甘口ワインに 浸して食べると美味しい。
ナポリで昔から親しまれているクリスマスのお菓子で小さく丸めた生地を揚げてリング状に積んで、フルーツの砂糖漬けなどでカラフルに装飾して作る。