応用講座では、よりスマートにイタリア語を使えるように、様々な表現方法を紹介していきます。
「〜を見る」という日本語表現の場合の「〜」にあたる部分を「直接目的語」と言います。直接目的語の代名詞とは、直接目的語を繰り返し使う事を避けることによって、よりスマートな表現を実現する手法です。
直接目的語 | 性・数 | 直接目的語の代名詞 |
il Duomo | 男性・単数 | lo |
la stazione | 女性・単数 | la |
・ 使用例
Vedo Matteo domani. 明日、マテオに会う(見る)。
Lo vedo domani. 明日、彼に会う(見る)。
Vedo Monica domani. 明日、モニカに会う(見る)。
La vedo domani. 明日、彼女に会う(見る)。
* 直接目的語の代名詞は、動詞の前に配置することに注意です。
Non vedo Vaggio. ヴァッジョに会わない(見ない)。
Non lo vedo. 彼に会わない(見ない)。
* vedere = 「会う、見る」
直接目的語 | 性・数 | 直接目的語の代名詞 |
bicchieri | 男性・複数 | li |
pentole | 女性・複数 | le |
・ 使用例
Compro questi flori. これらの花を買う。
Li compro. それらを買う。
Compro due cartoline. ハガキを2枚買う。
Le compro. それらを買う。
* 直接目的語の代名詞は、動詞の前に配置することに注意です。
Non li compro. それらを買わない。
私を | mi | 私たちを | ci |
君を(親称) | ti | 君たちを | vi |
あなたを(敬称) | La | ||
彼を | lo | 彼らを | li |
彼女を | la | 彼女らを | le |
・ 使用例
Matteo ed Monica vi aspettano a casa.マテオとモニカは君たちを家で待ってMonica non lo aspetta a casa. モニカは彼を家で待っていない。
* aspettare = 「待つ」
「〜に勧める」という日本語表現の場合の「〜」にあたる部分を「間接目的語」と言います。直接目的語の代名詞とは、よく似ていますが、間違えないようにしましょう。
私に | mi | 私たちに | ci |
君に(親称) | ti | 君たちに | vi |
あなたに(敬称) | Le | ||
彼に | gli | 彼らに | gli |
彼女に | le | 彼女らに | gli |
・ 使用例
Ti consiglio di dire la verita.私は君に本当の事を言うよう勧める。
Non Le consiglio di prendere l’autobus. 私はあなたに(敬称)バスに乗る事を勧めません。
* consigliare = 「勧める」
Ti piace questo quadro? 君はこの絵が好き?この絵は君に好かれているかい?
Si,mi piace molto. うん、とても好きだ。うん、私にとても好かれているよ。
Ti piacciono queste scarpe? 君はこの靴が好き(複数)?この靴は君に好かれているかい?
No,non mi piacciono molto. いや、あまり好きではない。いや、私にあまり好かれていないよ。
* a picere b = 「aはbが好きだ。bがaに好かれている」
Marco va a vedere questo film,perche gli sembra bellissimo.
マルコはこの映画を見に行く。なぜなら、彼にとって(この映画は)とてもおもしろいと思われるからだ。
* sembrare = 「〜のように思われる」
A me piace questa canzone! 私はこの歌がとても好きだよ(強勢系)