イタリア経済の中心であるミラノには、世界中から見本市や商用でビジネスマンが訪れる都市である。それはミラノが今や世界をリードするファッションの町であることとは無縁ではない。町を行き交う人々のファッションセンスは抜群で、感心させられる。
ミラノのもうひとつの顔が何百年もの歴史により培われてきた建築物や芸術作品の多さです。ゴシック建築の最高傑作ドゥオーモ(DUOMO)やレオナルド・ダ・ヴィンチの傑作である「最後の晩餐」等、歴史的遺産が今もなお多く残され、ヨーロッパのキリスト教の歴史を無言で綴っている。そしてそれらのスケールの雄大さは、見る者を圧倒や感動させてやまない。
以上のようにミラノの最大の魅力は、ファッションを中心とした最先端の現在と過去の歴史的遺産との併存である。この一見すると相反する2つの顔が世界中の人々を魅了し続けている。
![]() ゴシック建築の最高傑作であるドゥオーモは、135本の尖塔が天に向かって延びていて見る者はその迫力に圧倒させられる。その建築は14世紀後半に着工し、完成したのは19世紀初期のナポレオンによってである。内部に入ると広大な空間が広がり、荘厳さで体の全身が覆われ、ひんやり感と相まって、日常を忘れ、思わずしばし佇んでしまう。この広大で荘厳な空間と天井の美しいステンドグラスに人々は感動させられる。 尖塔に囲まれた屋上へは階段またはエレベーターで上がれる。特に階段で登る際には狭い空間が続くので注意がいるが、いったん屋上に出ると町を見渡せる景色が広がる。 |
フィレンツェ・ルネッサンスを代表する画家であるボッティチェッリが1480
年に描いた「書物の聖母」が飾られている。登場人物の精神性まで描写していたのはボッティチェッリとレオナルド・ダ・ヴィンチの二人で、両者はヴェロッキオの工房で修業を積んだ間柄です。
![]() 1877年に完成したこのアーケードは天井の絵画、舗道のモザイク模様に至るまで見応え十分で、プラダ本店が本アーケード内にあるだけではなく、バール(BAR)やリストランテ、書店、ハンバーガーショップ、ブティックまであり、観光客だけではなく、市民も集まるスポットとなっている。 ガッレリアの中心部の床にあるモザイクの上で回転すると幸運を持たらせてくれると言われている。 アーケードを抜けたスカラ広場には、レオナルド・ダ・ヴィンチの像がある。 |
![]() 2002年から改修工事も終了し、2004年12月7日の「見い出されたヨーロッパEuropa Riconosciuta」A.サリエリ作曲、より公演が再開された。ミラノ郊外に新設されたアルチンボルディ劇場も近代的で快適である。 |
ボッティチェッリ「聖母子」等、15?19世紀の絵画、タペストリー、家具、掛時計、ブロンズ像、宝石、武器などの作品やコレクションが展示されている。イタリア人による人気投票一番の美術館でもある。
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マジェンタ通りに面している当協会に向かって左側にある修道院の食堂に、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」がある。周知の通り、レオナルド・ダ・ヴィンチは、多くの分野で天才的と評される才能を発揮しましたが、当作品も他の芸術分野と同様に革新的で、当時では珍しい油絵で描かれていて、ミラノの当主ルドヴィーコ・イル・モーロの依頼で描かれた。
入館するためには予約を事前に入れておくことが無難である。当日に飛び込みで入ろうと思ったら、予約キャンセルが無いと難しい。
ミラノのレストランは、伝統的な郷土料理の店、華麗な歴史を持つ名店、若者だけではなく大人にも指示される洗練されたピッツェリア、話題の地中海料理の店、昼食時のビジネスマンだけではなくアートを学ぶ芸大の苦学生で夕食時に賑わうセルフサービスレストラン(10ユーロ程度以下で多彩な料理を味わえる)まで、その店舗の種類は豊富です。
ミラノの伝統料理としてお薦めなのは、ミラノ風リゾットやミラノ風カツレツです。
見本市の町らしく、頻繁に訪れるビジネスマン向けのアメリカンスタイルの高級ホテルから、廉価なペンショーネまでその種類は豊富だが、ビジネスマンの利用する4?3つ星のホテルは他の都市に比べて高めで、3?2つ星のホテルでも高めです。ただし、夏や冬などの見本市のオフシーズンには宿泊料金がディスカウントされる事も多いので、そういう点では狙い目のシーズンはある。