「イタリアの永遠の劇場」「ナポリを見て死ぬ」これらは、ナポリを言い得た言葉として、ぴったり当てはまる。青い空と海、輝く太陽、各住宅の窓から風に揺れる洗濯物、等々。溢れる青色とのコントラスト効果でとにかく白色が似合う、そして自然や人の気質等のどれもがイタリアらしい町、それがナポリだ。
その大噴火がポンペイ遺跡の原因となったヴェスーヴィオ火山と白い建物が見えるようになったら、ナポリ近郊に来たとわかるはずだ。あとは、ナポリに着いて、もっともイタリアらしいと言われるその町の所以をしっかり目に焼き付けよう。気さくで陽気なナポリ気質の人々が迎えてくれるはず。
お薦め観光スポット
国立考古学博物館
世界でも有数のギリシャ・ローマ美術を集めた博物館であり、必ず訪れたい場所だ。
数々の美術品の粋の中でも、奥にある宝石類を集めた小さな展示室にある、紀元前2世紀の「ファルネーゼの皿」は、世界三大カメオの1つに数えられる程の秀逸品である。
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ヌオーヴォ城
5つの円筒状の塔を持つ城壁で囲まれている城で、大理石のレリーフを施した凱旋門はルネッサンス様式の傑作である。中は市立博物館です。
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サン・カルロ劇場
イタリアの三大歌劇場に数えられるオペラの殿堂で、1737年にブルボン家のカルロ3世により建立された。
卵城
サンタ・ルチア地区のすばらしい海岸通りから、海側に出るように12世紀に建てられた城。ナポリ湾とマッチアップした景色は、一生忘れられない景観になるだろう。 |
ナポリ湾とサンタ・ルチア地区
どこまでも続く青い空と青い海。この地でのすばらしい景観を見てると、サッカーのイタリア代表を通称アズーリ(青を表すアズーロの複数形)と呼ぶ意味がわかります。(ただし、なぜアズーリと呼ぶかには諸説あり) |
レストラン
南イタリアの代表都市であるナポリらしく、気さくでいろいろなタイプの店が揃っている。ナポリでぜひ食べて欲しいのは、何と言ってもピッツァです。ピッツァが生まれた地らしく、日本で食べるものとは違うと思うはずだ。そんなピッツァの中でも、マルゲリータはイタリア人にも最も好まれていて、南イタリアのたっぷり降り注ぐ太陽の下で育ったトマトとモッツァレッラチーズ、そしてバジリコだけでできたおおよぞ日本のピザと比べるとシンプルなものだが、本場で食べるその味は格別だ。モッツァレッラチーズは、水牛のお乳で作られたもので、真っ白かつ非常に新鮮な生ものだ。それだけに、鮮度の良さが抜群で美味です。
ショッピング
ナポリならではの有名な買い物の品は、カメオです。世界中で愛され続ける高級宝飾品ですが、メノウに施した繊細な細工は見る人を魅了して止まず、身に付けた女性を幸せにしてくれると言われています。
ホテル
ミラノやローマとはまた違ったナポリならではの観光の楽しみである海岸線の美しさを堪能するには、ぜひ海の近くの宿で休みたいものである。
地球温暖化の影響なのか、近年ヨーロッパの各都市でも夏が近づくと、気温が上昇傾向にある。しかし昔ならではのクラシカルな伝統を重んじたホテルではいまだに冷房のためのエアコンが完備されていない宿も見られる。温暖なナポリで宿を予約する時は、是非確認したい項目のひとつと言える。